夜中に起きていると「思わず」な事をしてしまう。 例えば、異常に濃い化粧とか。 昨日、目を二秒以上続けて閉じていたら眠りに瞬時に飛び込めたぐらいに眠かったのに、友達の部屋でふざけて遊んでいた。 そうしたら頭の中に強い情熱がわき上がった。 トイレに電飾をつけて横尾忠則の絵や、恋の麺なんかを飾り付けたくて仕方なくなってしまったのだ。 私は七色に光るダイアモンド型の電飾を持っている。 そして淋派展で入手した風神雷神のポスターも、それはそれは輝くミラーボールも十個近く。 同居人は気持ちが悪い沖縄土産の貝殻沢山とアヒルの首が光る妙なランプ、あと諸々の変な物を持ち出してきた。 二人でうひうひ喜びながら朝の四時まで飾り付けに没頭する。 そしてデコラティブなトイレは風邪でダウンしているもう一人の同居人へのクリスマスプレゼントとした。 

誰だて心地の悪い部屋に住みたくはない。 部屋はその人の理想や心を表すと私は信じている。 そして私は部屋がださい人に興味が持てない。 良い部屋を作れる人の能力を過大評価している。 ファッションよりもインテリア。 しかしどれだけ意識的に生きていていも変な物って溜まっていく。 私はダイアモンド型の電飾がまさか七色に光るなんて思いもしないで買って本気でびびった。 これは、私の枕元を素敵に照らすはずの物だったのに! 
 そう、そうやって変な物って溜まっていく。 同居人の押し入れの中なんて微妙な物でいっぱいみたいだ。 なんか妙なリボンとか出てきたもん。 それをトイレに出し尽くした。 キャンピーにしたよ。 
 
 電飾が便器に反射してちかちかしている、電気をつけると部屋が真っ赤になる、素敵なトイレを是非使いにきて下さい。 トイレ完成パーティーでも友達をよんでやろうかと考えている。