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一人ジョジョ祭りはとどまる事無く続く。
「ジョジョの奇妙な冒険」を胸に、中華街で獅子舞。
エルメスでDO-Ho Suh、資生堂ギャラリーでLaura Owens、小さなギャラリー、オープニングや展覧会、バーやパブ、友達の家。
東京は小さな窓からの沢山の明かりが集いきらきらと光っている。 どれだけの光の下で胸をいっぱいにさせたり空っぽになったりしてきただろう。 どうか、永く長く輝き続けてくれますように。 腕を組んで歩き、沢山の言葉を交わし、日々を過ごした。 ここら辺に幸あれ!
これからは街の輝きがそのまま海に反射する所に住む。
ヴァレンタインだということもあり、最近「ロマンティック」についてよく友達と話す。 おかゆはロマンティックじゃないけど、鶏肉とカシューナッツ炒めはロマンティックだとか。 紅茶はロマンティックじゃないけど、牛乳はちょっとロマンティックになれるよねとか。 本当は逆におかゆがロマンティックだと思っているんだけど、おかゆを食べている友達の前では言いにくかった。 もし、朝私の家から帰っていく人が詩を私に送ってくれたら、階段でハリウッドキスをしてくれたら、ジョジョを全巻持っていて心のすみでひっそりとその漫画を評価していたら、小沢健二のどこが良いか分からないと思っている人だったら、私と一緒にベランダでスカートだけはいてマリリンモンローごっこをしてくれたら、ああ。
気持ちがあふれ同居人の部屋に押し入り、詩が、詩が、朝帰っていく彼から詩が来たらあなたも腰抜けでございましょう、と熱い思いを語りかける。 っが、彼女は至って現実的であった。 マリリンモンローゴッコにもときめいてはくれなかった。 なんでやねん!! 彼女にとってのロマンは「春の熊」「酩酊」なんだとさ。 私が川で溺れた恋人が珊瑚の首飾りを握って戻ってきたらたまらないと言ったら「どんびきでしょ」と返された。 っち。