ねじまき鳥クロニクル

adanae2005-05-16

 私の担任の先生が、村上が好きで最近よく村上春樹についての話しをする。
村上春樹のオフィシャルサイトが非常にカッコイイ。 
http://www.randomhouse.com/features/murakami/site.php?id=

ねじまき鳥クロニクルを読み終わった。 村上春樹が作ってきた小説の順番とか結構でかいよな。 一見スムーズに最初のコンセプトから発展できているところに感心した。 単純なのかそれとも本気で練ったのか分からない。  デタッチメントからコミットメントへ移行していくこととか、単純だけど良いコンセプトだよな。 単純なコンセプトを良いフォームでどんどん進化させていくところが面白い。 村上春樹の作品群の持つ成長性と小説一つ一つの持つそれの共鳴に私は感心する。 オフィシャルサイトだけじゃなくてファンサイトとかもおしゃれなのが多くて、ファン層がなんとなく見える。 
http://www.murakami.ch/main_5.html
http://www.salon.com/books/int/1997/12/cov_si_16int.html

私の先生もティルマンスの写真から出てきたような、そしてこっそりとマイクケリーと密約を持ったような結構分かりやすい30代のオーストラリア人女性で、サイトの雰囲気とか流れてくる音楽とかを聞くとなんだか彼女と村上春樹の関係に納得できる。 ジェネレーションX? 明るい麻薬世代?とでも言ったら良いのか。 誰もそんなに不潔じゃない感じの、いるじゃん、そういう90年代育ちの現実感とか結構ある人達。 とりあえず、そんなに私と感覚的に違いがなくて、YBAからも影響受けているけどへルタースケーターの方がぴったりきたみたいな。  私からすると、私が思春期まっただ中で自分の中に渦巻くおぞましさと向き合って格闘していた14歳ぐらいの時に、たまに母校に遊びにきてカジュアルに泥臭くなくジョイントとか吸って、天気のいい日の公園とか占領していた、「ああ私もこのおぞましい時期を越えたらこうなれるのね」と私にあこがれの気持ちを持たせた、あの世代の人達なのよ。 その年齢に近づいてみたら、結構実態を知ったような気持ちになったけど。 
なぜか一生懸命私の担任の先生の雰囲気の説明をしてしまったけど、私が最近観察していた結果、私の担任の先生達のような人達は村上春樹がお好き。