課題が終わらない

 課題が終わらない。 本当に終わらない。 このままだと確実にヤバい。 「ああ、やばいってこういう状態の事だったね」となんだか懐かしくなってしまっている。 アホだー!!

 年末の大忙しの所為で、学生がひもじい食生活を送っているだろうという学校の粋な計らいで今日は晩ご飯が支給された。 六時半から配りだすと張り出されていたので、クラス全員(なぜか先生も)で六時十五分に授業を中断して列に並ぶ。

 
 「良い学校だぁ、それにしてもこんなに学生がいたのか」とちょっとした感慨を受けながら、配給で待つ事五分。 なぜか二十五分から配り始めた。 そして私たちが貰う直前で全部なくなった。 先生が「六時半になる前に全部なくなるなんて話しがおかしいじゃねえかあああ!!」と暴れだしたので怖かった。 お腹すいていたんだね。 先生が暴れたから、私は暴れなかった。 短気な人の横にいると、自分が短気じゃない気分になれて良い。


 それでも結構本当に哀しかった。 夕ご飯パックの中にはマフィンと、バナナとサンドイッチが入っていたそうだ。 オレンジジュースだけは残っていたので、いただく。 空きっ腹にオレンジジュースを流し込みながら、指を加えて上級生たちがモゴモゴとご飯を食べているのを眺めておりましたら、よっぽど惨めだと思ってもらえたのか、二人組にバナナとマフィンを恵んでもらえた。 一人一品ずつ、くれたよ。 コレで、サンドイッチまで貰えたら、完璧な夕ご飯パックになったけど、でもそうすると私にくれた人達より食べる事になるから、なんだかアンフェアな気がするので、ある意味完璧だとちょっと嬉しくなる。 6と3の関係は優しさだと思いました。 マフィンを食べながら、授業を受けて、そして自分の課題が多分このままでは終わらないと気がついた。 やっべえ!