井戸 緯度 帆を張れ

あと一週間で学校が終わります。 現在やっているプロジェクトは、三個。 提出日は火、水、木! オーイエ!! 


今週は水、金と課題提出があって、なんだかずっと上がったり下がったりだった。 
全体的に途方もない気分な、ややっこい週でした。 
一人のコワッパが全部を把握できている事なんてない訳で、
見事に今週は「問題が起きるような行動を自発的にとり、結果どつぼ」を繰り返しました。
まさに、「人間対素材、一人デスマーチプロジェクト」。
特に一つのプロジェクトはデスマーチだった。


デスマーチの特徴


デスマーチとは端的に言えば「もともと破綻する運命にあるプロジェクト」です。開発期間がもともと必要量より少なかったり、必要な開発者がほとんどいなかったり、もともと無理な性能を要求されていたりする時に起きます。


典型的なデスマーチでは、次の状態にあります。


*開発者は、プロジェクトの遅れの原因が突発的な事故やミスではなく、もっと根本的な所にあると感じている。


*現在の開発のやり方はおそろしく非効率で、傷を深めていくだけであるとわかっている。


*しかし、現状がどうであろうととにかく開発を進める以外に手立てはない。


*リーダーの前には問題が山積していて、それを一つ一つ解決するしかない。しかし、一つを解決している間に別の問題が二つくらい山に積まれてしまう。


*プロジェクトは切羽つまっており、一時的な休息も許されない。


*チーム内に、ソフト開発とはそういうものだという認識が広まっている。この状況を改善しようとも思わないし、そういう動きに抵抗する。


http://iwatam-server.dyndns.org/software/devintro/deathmarch/deathmarch/index.html#AEN6より引用


どう、サウンド、すっごく恐ろしいでしょ? デスマーチって元々はソフトウェア開発の人達が使っていた言葉みたいなんだけど、この恐怖には普遍性があると思うのよね。 インダストリアルデザインでも、デスマーチはある。
実際やってみると分かるけど、それはそれは恐ろしいものですよ…。 ホラー、怪談、ローリングストーン、それら全てを混ぜ合わせたような駄目駄目感。 苦い思いでになりました。 作業している最中ずっと惨めだったのは、自分がやっている事がデスマーチだって分かっていたからなんだと思います。 やっと分かりました。 勉強になった気がする。 失敗から学べる人でいたいとは思いますよね。


はあ…、それにしてもなんだか恥ずかしい一週間だった。 
まず、性格が全くいつもと変わってしまっておりました。
でも、まあこれは私だけじゃなくてみんな変な性格になっていたけど、
私は不安定な嫌な奴だったよ。 友人は無駄にセンチメンタルだったよ。


忙しくて一週間一回も家に帰れなくて(ここからデスマーチは始まっている)ずーっと学校と学校の横の友達の家にいて、朝から晩までずっと同じ人達と同じ建物で、同じ事していて、そうしたらどんどんハードコアな方向に行ってしまって、なんか、駄目でした。 何をあんな小さなものに異常に本気になってたんだろう。 意味が分からん。 結局プレゼン失敗して、そのときもオイオイ後で泣いちゃったりとか、「なにをそんなに、煮詰まってるんだ?!」って行動のオンパレードでした。 うーん…。 恥ずかしい。

今もう一つのプロジェクトでutensil作ってます。 これも、デスマーチでさ、かなり煮詰まって、誰も手伝ってくれないぐらいに煮詰まったんだけど、昨晩、なんだかするっとどこか違うダイメンションに移動した気がします。 今は楽しいことやろうって気分になっている。 本当に、本当に、くだらないぐらいに煮詰まってたんですよ。
誰も手伝ってくれないぐらいに煮詰まっている状況がたかがutensil作るためだけにおこったって、どれだけアホなんだって感じだよ!


なんで今こんなにある種すっきりしているかというと、片道40分ぐらい学校からかかる自分のフラットに帰ったって事がなぜかものすっごく効いたんだよ。 やっぱり移動距離って大切だなあ。 狭い街で狭い移動距離で狭い人間関係で、狭い建物で、ちっこい物を作ってると、煮詰まる。 時間がもったいないと思っていたけど、結局ずっと学校周辺にいた事の方がもったい結果になっちゃったなあ。 そして沢山寝た事も関係があるみたい。


やっぱり終わらないプロジェクトとかってやっちゃいけないなと学びました。 やれる事をやれる範囲で完成させる事が大切っすね。




そういえば、関係ないけど私のへっぽこ大学からはノーベル賞受賞者なんてでてないけど、昨年、イグノーベル農業史賞受賞者が出ましたよ。

研究内容は、

* ジェームズ・ワトソン(ニュージーランド、マッセイ大学)

彼の学者らしい研究、『リチャード・バックリー氏の爆発するズボンの重要性』に対して。

1931年、ニュージーランドの農村部で突然無差別に男達のズボンが爆発するという怪現象が発生した。あるズボンは真っ二つに裂け、あるズボンはくすぶって煙を上げた。たちまち各地で同じ事例が報告され、ズボン爆発は全国を恐怖に陥れた。原因は、揮発性のある農薬が、綿など天然素材と化学反応を起こして発火したことだと後に判明した。こうした背景には、第1次大戦後のニュージーランド農村で出征や都市化などにより人手が減り、発火しやすい塩素酸ナトリウム含有の強力な除草剤で戦中雑草だらけになった放牧地の除草を手早く行おうとしたことがあるらしい。この事件が農夫のズボンや農薬など、様々な技術を改善させた。

http://iwatam-server.dyndns.org/software/devintro/deathmarch/deathmarch/index.html#AEN6http://iwatam-server.dyndns.org/software/devintro/deathmarch/deathmarch/index.html#AEN6より


へえ…。 何とも興味深い…。