行け! 行け! そこをどーんと!

 後一日で大学が終わります。 終わるべき。 終わるのか? 全ては印刷所の実力にかかっています。
頑張れ! 印刷所! 私のを完璧に刷ってくれ。
私に冬休みを下され。


今日は、伝統的な事をしました。 あっぱれ伝統芸能。 あと百年やれば人間国宝
チョコレートフィッシュ杯、豆運びチャンピオンシップ! オーイエ! 
私の学部では二年生が一学期の終わりに自分の作ったスプーンでひたすら豆を運び、
短時間でどれだけこぼさずに、そして完璧に拾い上げれるかというどうでも良いコンペがあります。
なおかつ! なぜか、見ている人達は先生達が「一学期よく頑張った!」という気持ちを込めてくれた
ロリッポップをなめながら見るという無意味な伝統が…。 しかもおかわり自由!
私はなめすぎて口を切った。
学校中にチラシが張られ微妙な数のオーディエンスと共に、この虚しいコンペが行われるのです。
制限時間は二分間でその間に250gの豆を運びきらなかったら大ブーイングがおこります。 怖いです。



私は心からビビっていた。 
昨日の夜中、学校の作業室で桜の木から作った怪しいスプーンをヤスリで擦りながら
なぜか豆掬い大会に心からビビっていたのです。 寝てないから、大した事でも怖くて、
大した事が全然怖くなくなってるのよね…。 逆転しているの、価値観が。 なんで?

大会当日、私は最後の出場者だと知る。 ついでに対戦相手は宿敵ティム。
この間面白いかなと思って奴のコートのポケットに食べかけのハンバーガーを新聞紙で包んだ固まりを突っ込んで
本気で切れられて以来、どこかではっきりとけじめをつけなきゃ行けないと思っていたのよね。 

多分、相手の方がおとしまえをつけたがっていると思うけど、
そんなのは関係ない。 しかし、自分のスプーンの構造上、負けるのは必至。
だったら優雅に負けたい。 戦う前に大げさに宣戦布告してドラマティックに負けたい!
ってことでものすごいガン飛ばして、「ごるぁあ」って言った後に、ころっと負けてみましたよ。
なんか全てが逆転しているんだよ!


みんな徹夜だったようで、のりがおかしく、普通に考えたら全然面白くもなんともない、
人が豆を運ぶその戦いに異常に盛り上がりました。 アイドルは、豆を運ぶ人。
Fifteen Minutes of Fameならぬ、two min fame.
やったね! なんだか嬉しいぞ。



みんながロリッポップを熱心になめながら、




豆を運ぶ人を見つめる、火曜の朝。 選手も勿論なめてます。
先生もなめてます。



上から見るとこんな感じ。
一緒に徹夜した友人の髪の毛に激しい寝癖が朝のうたた寝の三十分でついたことが
私には理解できない。 上から見ると、花輪君のようだ…。



ちなみに、ニュージーランドに来る、格安航空券があるよ。

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みんな来よう、ニュージー。 まさき! くるんだ!




それにしても、今学期は…。 
まだ終わってないから何とも言えないけど、
本当に、なんだか、後ろにつんのめっている間に終わりやしたよ。
一回も「余裕じゃーん」って感じる事なく、自己嫌悪に浸る時間すらなく。
びびりまくりながら、あっけにとられて、無計画に朝の七時から夜中の十二時まで作業し、
失敗だけを繰り返したさ。 失敗の数では誰にも負けない。 それだけが誇りだ!